白湯とPOP

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500文字創作作文: お題「カーテン」

私のカーテンの歴史は浅い。社会人になって一人暮らしをしたとき、初めて人生にカーテンレールが登場したくらいだ。

 

カーテンに対する知識もめちゃめちゃ薄かった。会社からカーテンが支給されると言われて適当に返答していたら、窓の高さよりかなり長い、ラブホっぽいピンク色のカーテンを受け取る結果になった。

 

小学校何年かの時に、遠足の日が雨予報であることが分かった。本気で晴れてほしいので、広告の裏に晴れにしてくださいとマジックで手紙を書き、わざわざ空からでも読んでもらえるように窓ガラスに貼って1週間願い続けた。ついでに、巨大なテルテル坊主も3個、無理やり窓に貼り付けた。

 

後にその窓が外からでもきれいに見える場所を見つけた。お隣の家のインターホンの前。

幼い私はお隣家族はもちろん、新聞配達、宅配便の人すべてに私の遠足にかける熱意が筒抜けだったことを理解した。

 

その時私の人生にまだカーテンは登場していなかったが、ガラス窓に対する知識は、確実に蓄えられた。