白湯とPOP

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映画「おもひでぽろぽろ」いまさらネタバレ感想

名台詞は「曇りの日」だけじゃなかった!「握手だけ?」憎いぞ、コノヤロー!

 

おもひでぽろぽろ(英題:ONLY YESTERDAY)

 

 

こんにちは、出会いがしらにハイタッチ、白湯です。

 

スタジオジブリの名作「おもひでぽろぽろ」を、山形に頻繁に出張に行く友人が見たことがない。それは損してる(何が?)、と半ば強引に映画大会を開催しました。

この映画、未見の方は恐らく少ないと思うので、今回はネタバレありの感想を書いちゃいます。

 

27歳のタエコちゃんを懐かしく思える年齢に達して、改めて本作を見た今回、新たな凄さ発見しました。

 

まず、ナナコ姉ちゃん(岡島家の長女)の旦那である、カズオの存在感。

「誰?」ってなりますよね。本人の登場シーンもなければ、声の出演もないのに、東京でも山形でも会話の中に「カズオ」が登場することに気付きました。カズオがいなければ、知り合うことのなかった人たちの物語ですからね。

上京して所帯を持った彼、一族の中では恐らく異色であろう彼。トシオに慕われ、本家からはもう戻ってこないだろうと諦められているところも、ものすごい現実味をもったキャラクターでした。

アニメ映画で、こういう細やかさでキャラクターを作り上げるって、すごいなと。

 

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(↑やっぱトシオには「タエコさん」って呼んでほしい。。。)

 

 

次にタエコ、全編通して面倒くさい。

しかし、このタエコの面倒くささのお陰で、「曇りの日」、「おんなじだ!」に代わる名台詞を発見しました。

 

「握手だけ?」

これですよ。

 

タエコが一番面倒くさかったのが、終盤本家を飛び出したとき。トシオ目線で見たら結構めちゃくちゃじゃなかったですか。事情も一切話さずに、雨の中田舎の1本道にたたずんで、やっと口を開いたと思ったら、「小5の時のアベくんが・・・」ですよ。トシオも母ちゃんの漬物、とか言ってる場合じゃない。

 

でも最後まで話を聞き、自分の意見を言い、ややこしいタエコに最後に「握手だけ?」と言わしめたトシオ。どんな育ち方したらそんなできた人間になれるんだ!と、個人的にトシオ塾に入門して、自分のややこしさを改善したくなりましたよ。

 

色々つらつら書きましたけど、ジブリ作品ってどんな年齢で鑑賞してもその時々に面白さが発見できるところが、大きな魅力ですよね。特に本作は初見(小学生でした)で魅力不明カテゴリーに分類したので、後に面白さに気付けるようになってえがったっす。