白湯とPOP

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映画「テネット」鑑賞後のひとりごと

分からんのがおもろいとか、日本人やっぱあれやな

 

台風襲来後に我が家の電池ストックの少なさを知る。知らないって強いね。白湯です。

 

コロナで大作の公開延期が続く中、男前に劇場に登場した「テネット(原題:TENET)」。

最初の10分間は乗り物酔いみたいな感覚と、あまりの不親切な映像にただただ戸惑い。中盤は、なんとなくわかってきたかも!って思ったところで、ラストスパートで振り落とされる。

間違いなく、日本国民のMっ気が試された至極のクリストファー・ノーラン作品でしたね。

 

ノーラン作品のファンであれば、彼が初期からずっと追い続けてる「時間」や「空間」という既成概念への挑戦っていう、ストーリーラインはもう慣れっこでしょう。前作「インセプション」で、割とスマートにまとめ上げるスキルがついたかと思わせて、今回のこの作品ですよ。ノーランのSっ気も又とどまるところを知りませんね。

 

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イギリス人監督作品だからなのか、俳優の国籍に偏りがなかったのも良かった。(イギリス人が若干多いのはご愛敬)しかも今回は「俳優があって、映画がある」っていう順番ではなく、「映画があって、その中に演じる俳優がいる」っていう構図だったのも、一体感があってよかった。有名な人も勿論出演してましたが、あくまで作品、映像、脚本第一の演技でした。

 

既に完成映像で150分ある作品ですが、鑑賞すると「あー、ここ編集でカットされたんだな」っていうシーンが結構出てきます。ただ、カットされた部分が上映されていたとしても、全部1回で理解できる映画だったかは不明です。

 

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ポスターも後で見ると、なるほどーと思う

 

でもなんだろうな、「こんな難解な映画、売れないから無理でしょ」じゃなくて、ちゃんと鳴り物入りの大作として公開されるようになったのが、すごいいい時代だなーと思いました。勿論、監督のブランド力もあるとは思いますが、映画業界も大きく変わってきてる証拠で。。。。あってほしい。

 

今回は100%作品を楽しみたかったので、予告編は見なかったし、前情報もZEROで行きました。でも、観に行った映画館で本編の直前に「ノーラン作品一気見キャンペーン」って、あろうことかTENETの予告映像が流れたのは、テンションダダ下がりでした。まじで、心の舌打ち100回。

 

よく映画をカテゴライズするのに「ファミリーもん」、「恋愛もん」、「ホラーもん」とか言いますけど、本作を機にノーラン監督には「ノーランもん」というカテゴリーを謹んでお贈りしたいと思います。おめでとうございます。