白湯とPOP

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映画「窮鼠はチーズの夢を見る」感想

踏みとどまれない大人たちの、「惚れたら負け」な恋愛模様

 

芸術の秋、映画館で映画を見ようキャンペーンを1人で遂行中の白湯です。

 

登場人物全員美形+魅力的でありながら、全員クズ過ぎて誰にも共感できない、そんな不思議でおかしい映画「窮鼠はチーズの夢を見る」。

 

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◆ストーリー

物語は主人公の大伴(「大奥」の大倉忠義)が7年ぶりに同じ大学の後輩、今ヶ瀬(「カツベン」の成田凌)と再会するところからスタート。彼らの関係性を軸に、大伴の妻、大学時代の元彼女、部署の女性部下、取引先の不倫相手が登場。

 

大伴は主体性ZEROの優しきモテ男。優しさが中途半端なので、自分の目の前にいる人間の情にどんどん流されていく。今はやりの言葉で表現するなら「大伴沼」にどんどん主要キャラがはまっていく物語ですね。

 

◆グズグズっぷりが癖になる

登場人物はおおむね、色んな意味で筋トレ不足。踏ん張りの利かない人達なので、大伴に「恋」した時点で、沼から全く上がってこれない。完膚なきまでの敗北。

高校生の恋愛とかだったら、瑞々しいなぁって思うんですけど、もういい大人たちが揃いも揃って、2時間入れ替わり立ち代わりグズグズ。なんか最終的に妙に愛らしさとおかしみも出てくるのが、面白い映画やなーと思いました。

 

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このキャッチコピー、ほんまにその通り

 

◆R-15への挑戦

旬の俳優を揃えつつも、年齢指定のつく描写もガッツリ入ってくるところも挑戦的で好きでした。現実味の追求と漫画の世界観の維持って難しいのに、バランスうまくつけてるのがさすが行定勲監督。ただ、描写が妙にAVっぽかったのが個人的には残念やった。

 

最後に「愛」の入り口が少し見えてくるところで、映画は終了。あがきにあがいてる登場人物に「恋の成就」=「愛」ではないって事に早く気付いてほしいなぁって思いながら、座席を立ちました。ほんま、不思議な映画です。

 

 

<オススメ度>

勝負服は大体Vネック ★★★★★

ダウンは着てても、インナーは薄着 ★★★☆☆

コトコト煮込む料理ってなんやねん! ★★★☆☆