素人の東洋医学開門:偏頭痛2
「水」にかかわる偏頭痛
※以下はあくまで医学的知識のない素人の感想です。
症状:低気圧などの雨の前に出る頭痛。スポーツやアウトドアなどの発汗した際の頭痛(熱中症も含む)。
対処法:漢方薬 五苓散(ゴレイサン・ツムラ 17番)を1日3回。もしくは頭痛時に頓服として服用。
東洋医学の考え方で、陰陽論(ヨガしてる人は詳しいかもしれないですね)と五行論というものがあります。
五行は木・火・土・金・水という5つの要素。五行論はかなり簡単に言うと自然界に存在するものは全て5つの要素のいずれかに属しているという考え方。
今回の薬は五行のうち「水」が体に対して悪影響を及ぼす(体の中の水のバランスが崩れる)時によく効果を表します。
よく低気圧や、雨雲が接近するにつれて頭痛がひどくなるという人はいますよね。あれも、体の中の水が影響を受けていることが理由だそうです。このタイプの偏頭痛をお持ちの方は、痛み始める前や、痛み出した後に服用してみてください。
私が個人的にこの薬を服用するのは、スポーツやアウトドアで汗をかいて偏頭痛が起きるときです。あまりに酷暑な一日は冷房と発汗のコンビネーションで頭痛が出る日もあります。そういうときは事前に五苓散を一包飲んでおくと予防に効果がありますね。勿論、痛みが出てから飲んでも効果はありますよ。
偏頭痛の原因も自分で考えているのと、実際に漢方医に相談してみるのとでは全然違って、処方される薬も、「え?これ??」っていう事が案外あります。やっぱ、その辺プロなので、何回か処方を変えてもらって、ピタっとくる薬に出会った日には、涙涙です。頭痛辛いですからね!
因みに、もし個人的に試してみたいかたは、市販薬として五苓散は購入可能です。
梅雨は開けそうですが、これから台風シーズン本格化するので、全国の低気圧頭痛に悩む方が少しでも楽になればいいなと思っています。
Netflixドラマ「オザークへようこそ」S2感想
スピーディーな重苦しさと一気見欲求は健在!シーズン2も遜色なし!
こんにちは、胚芽と発芽の違いがよくわからない白湯です。
Netflixドラマ「オザークへようこそ(原題:OZARK)」S2全10話。前シーズンに負けず劣らず、濃い、重苦しい、だけどスピーディーの3拍子揃ったクライムドラマでした。
見どころは、引き続きバード家が普通の生活の中で資金洗浄ビジネスでなんとか生き残ろうとするところ。段々と良くも悪くもファミリービジネスの様相を呈してきます。
今回は改めて主人公マーティー・バードとその妻ウェンディについて紹介してみたいと思います。
マーティー・バードを演じるのは「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン。このキャラの凄いところが、その淡白さ。目の前で人が死んでも、家族が人質に取られても、「朝、車のカギが見つからない」くらいの焦り具合で、基本淡々としています。
何があってもブレなさ過ぎて、緊迫した中でもじわり笑えてきちゃうときがあります。
この旦那さんに反比例するかのように、どんどん我が道を行き始めちゃうのが妻のウェンディ。「ラブ・アクチュアリー」のローラ・リニーが演じています。
ウェンディは元々政治の世界で活躍していたという経緯もあり、S2では人脈づくりや根回しなどでどんどん手腕を発揮しています。彼女の凄いところが、裏稼業のくせに、キャリアウーマン然としちゃってるところ。承認要求を表舞台で満たしたいみたいで、まじで危険。
S1の演技もよかったですけど、S2の演技のはっちゃっけっぷりで、この女優さんの新境地を見た気がします。
わたしのS2オススメシーンは、ウェンディと牧師ネルソン(S2でちょっと太った?マイケル・モーズリー)の信仰についてのガチンコディベート。
緊迫感凄いんですけど、お互いに自己中に解釈した信仰心をぶつけ合うので、ツッコミどこも満載。このシーンがまぁ長い。
最終的に長すぎ、重すぎ、勝手すぎの3拍子に爆笑しちゃったんですけど、力の入ったいいシーンでしたね。
めちゃめちゃ余談ですけど、ジェイソン・ベイトマン71回のエミー賞(TVドラマ界のアカデミー賞)でエピソードの監督賞を受賞!!
周りの人達が歓喜して立ち上がり、拍手してる中、一人だけ座ったまんまで「WOW」って一言言っただけでした。
あれ、ベイトマン自身も結構淡白疑惑・・・
(1:09辺りで噂のWOWが見れます)
映画「カセットテープ・ダイアリーズ」ほんのりネタバレ感想
涙ちょろりに、ホロ苦、ウキウキ!実話がベースの人生ドラマ
こんにちは、風呂桶の持ち手は縦派か横派か、白湯です。
グリンダ・チャーダ監督の新作「カセットテープ・ダイアリーズ(原題:Blinded by the Light)」観てきました。
映画「ベッカムに恋して(原題:bend it like Beckham)」を見てから同監督のファンになり、新作はチェックしています。インド(だったりパキスタンだったり)系移民の若者の今と葛藤を、イギリスを舞台に細やかに、且つ大胆に描く女性監督。本作品も彼女の魅力全開でした。
主人公は典型的なパキスタン家庭に育つ移民2世の高校生ジャベド(実は22歳!ヴィヴェイク・カルラ)。舞台はサッチャー政権下の1987年のイギリス、市況の悪化、失業率の増加、移民差別が横行している田舎町ルートン。
自身は書く事を趣味としており、将来は作家を目指したいが、厳格な父親の許可が出るはずもなく。大学で出会った友人に紹介されたアメリカのミュージシャン、ブルース・スプリングスティーン(ボス)の音楽に触発され、閉塞的な環境を打ち破りたいと願うようになる。
登場人物それぞれに上手くスポットライトが当たり、思いがよく伝わる人間ドラマに仕上がっています。
面白かったのは、移民1世である父親。自分は両親の反対を押し切って、イギリスで生活を築いた開拓者でもあるんですよね。圧倒的な家長制度の中で責任をもって家族を守りたい。でも、外の世界に飛び出したい息子の気持ちもわからなくはない・・・そんな父親の気持ちを優しく母親が後押ししてあげるところがまた、泣ける・・・
本作、途中途中ミュージカル形式になっているのですが、これがまた最高にグダグダ。
なんせ、スローモーション使ってるのに全然効果出てませんからね!でもね、不思議とその作りこまれてない感じがいい。老若男女のキャストのエネルギーだけで乗り切ってくる強引なミュージカルに、段々一緒に体ゆすっちゃうんですよね~。
それから、監督お得意のインド・パキスタン系音楽も本作では勿論体感できますよ。こっちはまじでノリノリ請け合い!
コロナの影響で日本では公開が遅れた本作ですが、奇しくも映画の舞台と現代のイギリスに重なる部分が多かったように思います。
余談ですが、監督、40歳を過ぎてから双子を出産!出産から少し間は空きましたが、またも精力的に映画を作り始めた模様。パワフルな彼女の活躍はすごい嬉しいし、やっぱり新作は劇場で見て応援したいなーって思ってます。
<オススメ度>
片方ずつのヘッドフォンからの・・・ ★★★★★
お母さんにお洋服仕立ててもらいたい ★★★★☆
映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」ほんわかネタバレ感想
分かってるふりさせて!!!ウディ・アレン監督のシャレオツビター難解ムービー
レイニーデイ・イン・ニューヨーク(原題:A Rainy Day in New York)
こんにちは、雨といえば窓閉め、白湯です。
ウディ・アレンは数々の監督作の中で、雨とNYに対する偏愛を描いてきたけど、満を持して主題にしちゃったよってお話です。
いや、それじゃあらすじ分かんないか・・・
大学生のギャッツビー(もはや説明不要、ティモシー・シャラメ)とアシュレー(「マレフィセント」のエル・ファニング)カップルの1泊2日マンハッタン弾丸ツアーのお話。色々と起こるのですが、三谷幸喜っぽいウディ・アレンお得意のバタバタ劇です。
ウディ・アレン自身を投影させたキャラをティモシー・シャラメが演じている、というニュースを見て、「いやいやいやいや」ってなりましたが、鑑賞してみるとすごく面白いキャラクターだった。
身長と毛髪は無理あったけど、他は全部ウディ・アレンだった。映画の宣伝記事とかでは「水も滴るいい男、ティモシー・シャラメ」とか書いてあったけど、正直今回全然かっこよくなった。
ウディ・アレンが撮ると俳優がみんな良く映るなーと毎作品思ってたけど、そこはやっぱり迷監督。かっこ悪くも撮れるんだなーと感心しました。友達にしたくないナンバーワンなこのキャラクターが、ピカイチで良かった。
衣装で気になったのが、ミニスカート。秋なのに、アシュレーもチャン(「スプリング・ブレイカーズ」のセレーナ・ゴメス)もずっとミニスカート。特にアシュレー役のエル・ファニングは健康的な脚をしているので、ミニスカートが彼女のベストルックでもないのに。
あと日本人として、どうしても言わずにいられないのが、アメリカの雨に対する鈍感さ。
ゲリラ豪雨くらい降ってるのに基本傘なし。走ればなんとかなるみたいなマインドで、結果ベショ濡れ。雨に濡れたから帰宅して着替えた後のシーンで、まさかのめっちゃ小さい傘で相合傘。いやいや!着替えた意味ないですやん!
いくら車社会だからって、そんなにみんな滴っちゃいたいの!?って、もうキャスト全員のズブ濡れ感が気になって、思わず貧乏ゆすり。
ウッディ・アレンの映画って面白いんだけど、「で、結局何が言いたいの?」って問われると、脂汗出ちゃうくらい難解。今回もエンドロール中にめっちゃ考えたけど、結果分かった振りを通すことに決めました。
さぁみんな、ぜひ劇場に本作を見に行って、この脂汗感、体感しよう!!!
<オススメ度>
遂にはげ隠しを辞めた!それでもセクスィ ジュード・ロウ ★★★★★
ディエゴ・ルナ SW以上の当たり役間違いなし ★★★★★
リーヴ・シュレイバー、結局どんな映画撮ってたの? ★☆☆☆☆
素人の東洋医学開門: 偏頭痛1
※以下はあくまで個人的な感想です。医学的知識のない素人の感想ですので、服用開始される場合は必ず専門家の診断を受けてからにしてください。
症状:PMS、生理痛による偏頭痛、吐き気を伴う場合が多い。
対処法:漢方薬 呉茱萸湯(ゴシュユトウ・ツムラ 31番)を1日3回。もしくは頭痛時に頓服として服用。
私の場合、目の前がチカチカしたり、暗転したりするような偏頭痛独特の症状が出たことがありません。多いのがやはり、女性ホルモンの影響による偏頭痛。決まっていやーな鈍痛から始まり、最終的には目の奥や後頭部も含めて、頭の右半分が痛くなります。
タイミングは排卵期だったり、生理前、生理中(生理痛の一環ですかね)、生理後と様々ですが、基本女性ホルモンの影響だろうなーと思います。
基本頓服で使用していますが、(私の場合、漢方医からも併用OKの診断が出ているので)頭痛がひどいときは西洋薬の鎮痛剤を併用しています。鎮痛剤はロキソニンか、ゾーミックを使っています。鎮痛剤は時間が経てば効果が薄くなるので、頓服時を1回目として、呉茱萸湯はそのあと2回服用した方が効果は出やすいです。
もう頭痛が出るのが分かっている日には、前日の夜か、当日の朝からこの薬を予防として飲んでいます。
きっとこの時期に同じように頭痛に襲われる人は多いですよね。私の場合、偏頭痛が20代から出始めて、ずっと治療を続けてきました。この薬と鍼灸治療のおかげで最近はかなり頻度も減り、痛みもましになり、寝込むこともほぼなくなりました。勿論、鎮痛剤の服用頻度もかなり少ないです。
今までは、偏頭痛のせいで予定をキャンセルしたり、旅行の時はビクビクしてたので、かなりこの改善はありがたいですね。
因みに、頭のおでこの部分が痛くなったり、全体的に痛くなったりする場合、私にはこの薬はあまり効果がありません。
女性ホルモンの影響による頭痛の話をメインにしましたが、一般的に偏頭痛に効くとされている漢方なので、それ以外の場合でも試してみてもいいかもしれません。興味が出た方は一度、お医者さんに相談してみてください。
あ、そうだ、この薬、かなり苦いです。試してみた私の友達もみんな顔しかめてました。笑 でも、効く人には効くいい薬だと思うので、頑張ってのんでくださいね!
映画「水曜日が消えた」やんわりネタバレ感想
「“自分”は定義できるのか」深いテーマと軽いタッチの意欲作
こんにちは、多肉植物は全部サボテンと呼んでしまう、白湯です。
幼い頃の事故が原因で、曜日毎に性格も趣味もすべてが異なる「自分」が現れる、多重人格の主人公男性(アラジンの声の人、結構出演作は多いのよ、中村倫也)。
ある日「火曜日」の人格が目覚めたとき、自分が「水曜日」を生きていることを知る。これまで、「火曜日」しか経験したことのなかった彼は戸惑いながら、人生初の水曜日を体験し始める。
なぜ「水曜日」の人格は消えてしまったのか、これから「僕」は一体どう変わってしまうのか。そんなお話です。
正直、設定の面白さにかなり惹かれた作品でした。1人7役も演じ分けるって並大抵の事じゃない。と、同時にどのキャラクターが何曜日か覚えてられるのか、私は!って不安もあり。まじで、映画中にメモるわけにもいかない。
まず、私と同じ心配をされた方、ご安心ください。ちゃんと7つのキャラクターが分かるように、映画は作られています。難しい設定ですが、ゆっくりと物語は進むので、決して置いて行かれることはありません。
この映画、主題はずばり「自分とは」。7人全員が融合して、毎日同じ人格が出ればいいの?6曜日が消えて、1曜日残った人格が自分?正解のない答えに、僕は向かっていきます。
特殊な状況であるため、主人公は医療機関の研究対象になっています。頻繁に病院で検査を受け、担当医(髪型はセンター分けが基本!きたろう)と話すのですが、この担当医師がすごくいい。事故当時から主人公を担当しているため、「大きくなったな」と、父性にも似た感情を持って研究対象に接するんです。
彼は劇中ある行動に出るのですが、ここでぐっと「自分とは」について考えさせられましたね。彼の下した決断もまた、ひとつの正解なのかもしれません。
ちょっと残念だったのが、深すぎるテーマに対するアプローチの軽さ。主題に向けての深堀具合が足らないなとも思いましたが、この軽さのおかげで、多重人格の日常にもすごく親近感がわきました。
細やかで、くすっとくる笑いも多く、良作なのは間違いないですね。
やっぱ日本映画も、ちゃんと見なきゃな~。
<オススメ度>
中村倫也のキンタロー飴 ★★★★★
ついゴミの曜日を忘れちゃうんだよ ★★★☆☆
「日曜日」みたいに生きたい! ★★★☆☆